株式会社ノーチェ

コラム 第3話:新型コロナウィルス感染拡大の中でどう対処するか

新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様、そのご家族、関係各所の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、いつもとは違う生活を余儀なくされている皆様に、心の健康を保つための情報をお届けいたします。

皆様の不安やストレスへの対処法としてお役立てていただければ幸いです。

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今回は、 アメリカ心理学会(American Psychological Association: APA)の公式Webサイトに掲載された記事 "Keeping Your Distance to Stay Safe" をご紹介いたします。

記事は、「人と人が離れて過ごすこと」を強いられる状況において、
 ・「何が起きるか」
 ・「どう対処するか」
 ・「その後に起きること」
 ・「ツールと情報源」
に分けて書かれています。

ここでは、「どう対処するか」の部分をわかりやすくお伝えしたいと思います。

①コロナウイルスについて正しい情報を得るように心がける一方で、そうした情報から離れる時間も意識的に持つ

正しい情報を得ようとして、一日中テレビのニュースをつけっぱなしにしておくのではなく、一定の時間に限って情報を得るようにしましょう。

「情報から離れる」というのは、単にニュースを見ないというだけでなく、ちょっと別の世界に浸れるようなもの、例えば読書や音楽鑑賞などの時間を確保するということです。

気になっていたけれどこれまで時間がなくて読めなかった本や聴けなかった曲などがあれば、この機会に入手してみるのも良いですね。
映画鑑賞やゲームを楽しむのも良いでしょう。

②日々のルーティンを作り、それを守る

ルーティンとは「いつもと同じ行動」という意味です。

自宅での毎日を休日のように過ごすのではなく、平日は仕事や学校がある日のように過ごしましょう。

例えば、働く大人であれば、朝は会社に向かい、午前中は仕事をこなして、お昼は1時間休憩、午後はまた仕事をして、帰宅後は夕食、入浴、テレビを見てから就寝という一日の流れを、大まかでかまわないので維持していくということです。

通勤にあたる時間には、家でできるエクササイズや筋トレを行ったり、家族と協力して家事を行ったりするような工夫もできると良いですね。

普段よりも良い生活リズムで暮らせる方は、ぜひそのリズムで過ごすことをルーティンとして維持していただければと思います。

③他者とのヴァーチャルなつながりを保つ

会って話をする機会は限られてしまいますが、電話、テキストメッセージ、ビデオチャット、ソーシャルメディアなどを使って、 あなたを支えてくれる人たちとやりとりすることはできます。

不安な気持ちや仕事や家族にまつわるストレスなども、親しい人と話をすることで、自分だけではないのだと思えて少し気持ちが軽くなるかもしれません。

くすっと笑えるような雑談ができるだけでも、ストレスを軽減できることがあります。

どうか孤独を感じることのないようにしてください。

カウンセリングに通っていた方は、そのカウンセラーとオンラインでも継続できるかどうかを確認して、可能な範囲で継続するようにしましょう。

ヴァーチャルなつながりを保

④健康的なライフスタイルを維持する

十分な睡眠、十分な食事を心がけましょう。

運動ができる健康状態なら 自宅での運動を意識して過ごしましょう。

明日もテレワークだから、と夜遅くまでゲームをしたり、アルコールを飲み過ぎたりすることは避けましょう。

健康的なライフスタイルを維持する

⑤ストレスのうちコントロールできる部分を見つけて対処する

ストレスを感じるなら、自分がいったい何を心配しているのか考えてみましょう。

それに対して自分にできることは何なのかを現実的に考え、できることは行動し、変えられないことは受け入れていきましょう。

ありのままに現実を受け入れるには、マインドフルネスやリラクゼーションを生活に取り入れるのも有効です。

【参考資料】
・American Psychological Association(2020).Keeping Your Distance to Stay Safe.
https://www.apa.org/practice/programs/dmhi/research-information/social-distancing

・日本心理学会(2020).「もしも「距離を保つ」ことを求められたなら:あなた自身の安全のために」.
https://psych.or.jp/about/Keeping_Your_Distance_to_Stay_Safe_jp/


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