株式会社ノーチェとは

経営者および人事・労務担当者の方々が直面する従業員のメンタルヘルスに関わる問題や課題の解決を、メンタルヘルスの専門家としてサポートする会社です。

「メンタルヘルスの専門家」と聞くと、”心理学や精神医学の知識を持っている人”というイメージがあるかもしれません。

しかし、企業のメンタルヘルスの問題・課題を解決するためには、心理学や精神医学のみならず、図のようなさまざまな観点から検討することが重要です。

株式会社ノーチェは、これらの観点を考慮に入れ、経営者および人事・労務担当者の方々に分かりやすく、解決のためのご提案やサポートを致します。

経営者および人事・労務担当者の方々が気軽に声をかけられる身近な相談役となり、企業のメンタルヘルス対策の支援者として伴走したいという思いを実現していきます。

 

ノーチェが大切にしていること

最も重要なビジョンは、「イキイキと明日への希望が持てるような風通しの良い職場を増やす」こと。
これにより職場の生産性の向上と不調者発生の予防が同時に期待できると考えています。
決して「不調者が出ない」ことだけが私たちの目指すものではありません。

イキイキとした職場を増やすためには、その企業の風土や人事制度を考慮した長期的な計画が必要です。
しかしながら、中小企業の経営者や人事総務担当者は、大企業と比較すると、不調者の対応に追われることが多く、そもそも不調者が出にくくみんながイキイキと働ける職場を増やすにはどうすればよいか、というところまで対策を考える余裕がないことが多いようです。

まずは個別の事例において経営者や人事総務担当者の困っていることについて相談に応じ解決するなかで、メンタルヘルス対策の長期的な計画の必要性と有効性について徐々に理解を深めていただき、どのような内容をどのような順序で教育や研修を展開するのが望ましいか助言し、計画づくりを支援し、実際の研修の講師も行います。
 

社名の由来

ノーチェとはイタリア語で「くるみ」「木の実」という意味です。

私たちひとりひとり、企業一つひとつの中にある木の実を大切にして、そこから芽を出し葉を広げて成長していくプロセスを応援したいという思いからこの言葉を選びました。

ノーチェも皆様と一緒に大きく力づよく成長していきたいと思います。

 

「noce」のことわざ

弊社の社名「ノーチェ」はイタリア語の「noce」から取られました。
「noce」はイタリア語で「クルミ」という意味です。  

「noce」を使ったイタリア語のことわざをご紹介します。

〔諺〕Una noce sola non suona in un sacco.
(ウナ ノーチェ ソラ ノン スオーナ イン ウン サッコ)

直訳すると、「クルミ1個では袋の中で音を立てない」という意味です。

そこから転じて、
  ・「一人は立たぬ」
  ・「仲間がいてこそ力は発揮できる」


という意味で使われるそうです。(出典:伊和中辞典 第2版. 小学館, 2004年)

私たち一人ひとりは小さな存在ですが、仲間といると、本来の力をいっそう発揮しやすくなります。
とてもいいことわざですね。

発達の最近接領域

ところで、心理学には「発達の最近接領域」という言葉があります。
ロシアの心理学者ヴィゴツキーの言葉です。

私たちが「何かができるようになる」とは、「人の助けを借りずにできるようになること」だけではありません。
そこには、「他の人と関わる中でできるようになること」も含まれています。

そのような部分をヴィゴツキーは「発達の最近接領域」(ZPD; Zone of Proximal Development)と呼びました。
そして、教育的な関わりとは、そのような領域にこそ向けられるべきだ、と主張しました。

これは教育者に限らず、多くの人にとって「学び」を考える上で大切な視点だと思います。

私たちはときに、自分の学習やスキルアップが思うように進まないとき、焦ることがあります。
周りに優秀な人がいると、自分と比べて落ち込んでしまうこともあります。

このようなとき、もしかしたら、「自分一人で全部できるようにならなければならない」と思い込んでいるかもしれません。
しかし、優秀な人も、実は自分の知らないところで、人に相談したり、教えてもらったりしているかもしれません。

ですから、このような焦りや落ち込みを感じているときは、そのまま自分一人でなんとかしようと考えてもがくのではなく、「誰と関われば、今の悩みや問題は改善しうるだろうか」と考えることにエネルギーを注ぐことが大切です。

例えば、
  ・具体的な助言をくれる人のところに相談に行く
  ・ライバルと思っている同僚に開き直って教えを請う
  ・いつも機嫌よく働いている人と雑談する
  ・安心して話せる人に、話だけでもきいてもらう

などの人との関わりが考えられます。

「機嫌よく働いている人と雑談する」などは直接的な問題解決にはなりませんが、
世間話をするなかで笑って気持ちが楽になれば、自分の課題や問題に向き合う気力が回復します。

上に挙げた4つの例は特別なものではなく、ごく日常的な行動ですが、
こういう行動を、悶々と悩まずパッと取れるかどうかは、学びの質とスピードに大きく影響しています。

変化の多い時代において、自分の学びが促進されやすい考え方と行動を意識することは、今後ますます必要になることでしょう。

「人との関わりの中で変わっていけばいいんだ、学んでいけばいいんだ」というくらいに考えて働くことが大切です。

「自分一人でなんとかしないと」と悩みを抱え込みそうなときは、上のことわざを思い出してください。

Una noce sola non suona in un sacco!!
Grazie!