心理的安全性

「心理的安全性」(Psychological Safety)とは、「チームにおいて、対人関係のリスクをとっても安全であるという、チームメンバーに共有された信念のこと」。1999年にハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が提唱しました。
2012年にGoogleはどのようなチームが効果的に機能しているのかについて大規模な調査を開始しましたが、その結果、優秀な能力を持ったメンバーがいることよりも、チームが協力的かどうかの方が重要であることがわかりました。
そして、協力のあり方として「心理的安全性」が高いことが最も重要であることが示されました。
その後のさまざまな研究により「心理的安全性」は以下のようなメリットを組織にもたらすことが明らかとなっています。
・ネガティブ情報の共有: 悪い報告を上げることの恐れが少ないので、トラブルを未然に防ぐことができる
・イノベーションの創出: さまざまなアイデアを躊躇せず出し合えるので、新しい価値が生まれやすくなる
・学習スピードの向上: 互いにフィードバックを出し合えるため、個人の学習が早まる
なお、エドモンドソン教授は対人リスクとして「無知と思われる」ことなど4種類を整理しましたが、石井(2020)は日本の組織を対象にした研究から、「日本の組織では、①話しやすさ、②助け合い、③挑戦、④新奇歓迎の4つの因子があるとき、心理的安全性が感じられる」ことを示しています。
「心理的安全性」は従業員の心の健康を守り、組織に定着させる観点からも不可欠な要素であり、今後ますます重要性が高まるでしょう。
引用・参考文献:
・Edmondson, A. (1999). Psychological Safety and Learning Behavior in Work Teams. Administrative Science Quarterly, 44,(2), pp. 350-383
・石井遼介 (2020). 心理的安全性のつくりかた. 日本能率協会マネジメントセンター.

