女性活躍推進法
女性活躍推進法とは、働きたいと願う女性がその個性と能力を十分に発揮できる社会を目指して、2016年に施行された法律。
企業に対して「自社の女性の活躍状況を把握し、課題を解決するための行動計画を策定・公表すること」を義務付けています。
単に女性を採用するだけでなく、育成や登用、働きやすい環境づくりを組織的に進めることがねらい。
実施状況が一定の基準を満たしていると厚生労働大臣より「えるぼし」認定を受けることができます。(→えるぼし認定)
当初、行動計画の策定・公表義務は「従業員301人以上の企業」が対象でしたが、2022年の改正により「101人以上の企業」へと拡大されました。これにより、多くの中小企業でも本格的な取り組みが必須となっています。
さらに、2025年12月に法律が改正され、2026年4月1日からは公表が必須の項目が拡大の見込みです。
ある調査によると、「できるだけ長く仕事を続けたい」と思っている女性の割合は、男性(78.4%)よりも女性(84.4%)の方が有意に多く、部門による違い(事業部門かスタッフ部門か)は見られませんでした(中原, 2017)。
ところが、「できるだけ長く仕事を続けたい」けれども「現在の会社では働き続けたくない」という女性が2割近くいたそうです。
中原氏も述べておられるように、この女性たちこそが「人事担当者、経営者のみなさんが、まず解決するべき」グループと言えます。
そのためには職場のコミュニケーションの風土や、管理職登用の人事制度、労働時間の削減の工夫など、さまざまな観点が重要となりますが、それは男性社員も含めた会社全体の生産性向上と健康維持につながることが期待できるものです。
引用・参考文献:
・厚生労働省(n.d.). 女性活躍推進って何のこと?. https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/study/roudousya_joseisuishin.html
・中原淳, トーマツ イノベーション (2018). 女性の視点で見直す人材育成──だれもが働きやすい「最高の職場」をつくる. ダイヤモンド社
・中原淳 (2017). 「女性の働く」を科学するー女性が長く働くためには何が必要か?:5400名大規模調査の結果を公開させていただきました!. https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/7389

